海峡を渡るバイオリン [ヴァイオリンの本]
いつごろだったのだろう、「海峡を渡るバイオリン」というドラマを見て、バイオリン製作者陳氏の歴史をざっと知った。ところが、このドラマ肝心なバイオリン製作の部分はあっさりしていて、自分が作るときの参考にはなりそうもないなぁと感じていた。
そういえば、あのドラマって、DVDが出ているかもとアマゾンで検索したときに、上のDVDのほかに書籍も出ていることを知った。
こちらの書籍は陳氏自らの執筆である。もしかしたら、彼の製作の話が書かれているかもしれないと、にわかに興味を持ち、アマゾンへ発注したところである。
なんだか、このところアマゾンにずいぶん貢献しているな・・笑
楽譜を買おう [ヴァイオリンの本]
楽器が来て、とりあえず、「ドレミファ」から音だしをしてみたが、これだけでは全然面白くないのである。(当然)
知っている曲を少しずつでも弾いてみようと、ネットの楽譜を探して「G線上のアリア」を見つけたのだが、G線上といいながら、見つけた楽器はE線を多用していて、あれ?と思ったのだった。
ネット上にはいくらでも楽譜なんて転がっているだろうと思ったけれど、案外探すのは難しく、検索しても楽譜の販売サイトばかりがヒットするので、これはまとまった本を買ったほうが良いという結論に達し、(近くの本屋にはバイオリンの本なんてないので)アマゾンから、バイオリンソロ名曲選という楽譜集を購入した。
ここで、ハタと気がついた人がいるかもしれないが、そう、私は教本というものが世の中にあるというのを思いもしなかったのであった。音階を弾ければ次は曲を弾くというのは、アダルトなバイオリンプレーヤーとしては至極当然な流れのつもりであった。
この本の中で、パッと見て、自分の知っている曲を中心に練習しようと、
ボッチェリーニのメヌエット
ゴセックのガボット
をまずは弾いてみることにしたのであった。
(G線上のアリアは、G線中心だと音階を安定させるのが難しかった 笑)
ところが、ここで大きな問題発生。
バイオリンに(セットに入っていた)肩当をつけて、顎と肩で挟んで落ちないようにというのが、全然できないのである。
これでは、弾くどころではない。
また、右手の弓も「卵をそっと持つように」などと書かれたページを見ても、ちっとも想像できないのである。
それでも、四苦八苦しながら、メヌエットは曲に聞こえるかも?程度のところまで練習を続けていたのである。
が、こんなに持つだけで大変ならば、最初だけでも人に教わったほうがいいかもしれないと、(ようやく)思いついた。
そんなころ、ふと「バイオリン出張個人レッスン」のパンフレットが目に留まる。
ぉお!「出張個人レッスン!」
これは、まずはトライアルで試してみるしかなかろう・・・
と、アダルトなバイオリンプレーヤーは色めきたって考えたのであった。
ものがたりの始まり [ヴァイオリンの本]
大昔(笑)、高校生の頃、楽器に興味を持って、中でもヴァイオリンのニスの秘密はまことしやかに本まで出ていて生のヴァイオリンを触ったことすらなかった私の興味を引き立てた。高校には弦楽クラブがあったのだが、ヴァイオリンは幼少の頃からやっている連中が多く、高校から始めたのでは絶対にかなうわけがないと、負けず嫌いの私はそのクラブには入らず、マンドリンオーケストラに入ったのだった。とはいっても、ヴァイオリンへの興味は失ったわけではなく、いつか手にしたいと想いだけは持っていた。
再びヴァイオリンに興味を持ったきっかけとなったのは、N先生の還暦祝いで目の前で演奏してくれたレベッカ・ラストさんのチェロを聞いたのと、石井宏著、誰がヴァイオリンを殺したか という書籍を手にしたことである。
また、ヤマハがサイレントシリーズという静音楽器のシリーズを出していたことから、サイレントだったら、家で弾いても回りに迷惑をかけずにできるかも?という「大人」な理由があったりもする。
さて、なんだかんだと理由をつけて入手したのが、エレキバイオリンである。(サイレントシリーズは高いのでパス。どうせ共鳴胴がなければ同じように音は小さくなるはずという小ざかしい浅知恵をフル回転させたのであった)
購入したのは、Artisan EVR-700 というエレキバイオリンである。ネット通販で探した店で3万弱で購入。
バイオリンに名前を付ける人が多い。一台しかないときには、自分で使うには名前なんて要らなかったが、こうやって、ブログに演奏を載せたりすると、どのバイオリンで弾いた演奏かを分かりやすく示す必要がある。
などと、理屈をこねくりかえし、購入後一年以上も経ってから本日名前を付けることにした。
命名である。汝、エレキバイオリンよ、お前の名はroseとする。
何も知らない素人がいきなりバイオリンを買って弾きこなせるほどこの楽器は甘くはなく、その後、大変な苦労が待ち受けたのは言うまでもない(笑)
時は2004年8月であった。
後で出てくるが、自作生バイオリンもこのときあわせて命名した。
汝、生バイオリンよ、そなたの名はeagleとする。
(というか、自作生バイオリンはラベルにすでに名前を記入しているのだ・・・)