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サイレントバイオリン VS ミュート [機材]

2005年5月のある日曜日
私は楽器の町のあるバイオリン店にいた。

友人がバイオリンやってみたいといって、「大きな音が出るからサイレントがいいかな~」
といっていたのを、「私は安いエレキバイオリンを使っているけど、サイレントくらい小さな音になるよ」
と教えて、一緒に見に来たのであった。

少し離れたところに中古の楽器屋があり、まずはそちらに向かった。
その店には、私のエレキバイオリンroseと同じもの(少し古い型)があった。値段も安く、「これにしようかな~」という友人に、楽器店の人にお願いして弾かせてもらう。
ところが、古い型のArtisanのエレキバイオリンには、肩当てを止めるような出っ張りがないので、うまく肩当が止まらない。しかもこの楽器、あちこち傷みも多く、やっぱり何も分からず始めるレイトスターターには中古は止めたほうがいいだろうと、結論し、○○バイオリン本店に向かう。

入り口すぐにおいてあるエレキバイオリンは私のモデルとは違うけれど、もっと軽く、弾きやすそうだったので、店員に言って見せてもらう。

「これがいいかなぁ」などと、初心者丸出しの我々の会話を聞いていた店員は、
「何でエレキバイオリンなのですか?」と聞いてきた。
「大きな音が出ると、周りに迷惑なので、サイレントの代わりと思って」と我々
「エレキはエレキとして使うためのもので、練習用なら普通のバイオリンにミュートをつければ十分小さな音になりますよ」と店員。
え”?」と驚く我々
店員はバイオリンを持ってきて、金属製の練習用ミュートをつけて楽器を渡してくれたので、ちょっと弾いてみる。「これで練習済まそうとしてる」と言われながら、ついでに、そのときレッスンでやったチャルダッシュの頭の部分や前にやったタイスの瞑想曲やボッチェリーニのメヌエットをミュートをつけたり外したりしながら弾いた。

ぉお~、確かに、これならエレキバイオリンと遜色ないほど小さな音になる!

ふふっ、ヤマハのやつめ、やられたぜ~、まんまと戦略に引っかかって、サイレントを買うところだった

(って、最初からヤマハのは買うつもりはなかったが、私はしっかりエレキを買ってしまったではないか。今となっては、夜中の録音などエレキならではの使い方をしているからいいんだけど)

友人は、入門向けセット
Stafford SFV-01 ヴァイオリンセット
とミュートを購入し、意気揚々と帰ったのであった。

ん~、しかし、知らないとは恐ろしいものだ。ミュートがあんなに効果があるのであれば、私だって重くて(750g)構えるのにも苦労するエレキより、生バイオリン(500g台)の方がいいに決まっている。

でも、すでにエレキを買ってしまったので、ここで生バイオリンを買いなおすのはどう考えても自分の敗北を認めることになるぞ~

と、アダルトなプレーヤーは苦悩するのであった


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